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北海道大学 1985年度
文系数学 前期 第1問

問題

行列を満たすとする.このとき,2次方程式の解の3乗は1となることを示せ.ただし,は実数とし,とする.

出典:北海道大学 1985年度 前期日程 第2次学力試験 文系 前期 第1問

方針

行列方程式を成分で比較し,対角成分と非対角成分の式を取り出す。非対角成分から,もし なら となるが,その場合は実数 を満たすことになり不可能である。したがって が決まる。さらに対角成分から を示せば,与えられた2次方程式は となり,その解は1でない3乗して1になる数であると分かる。

解答

行列方程式 を成分で比較する。まず

であるから,

である。これが

に等しいので を得る。

ここで,もし であったとする。このとき非対角成分の式から である。すると対角成分の式は すなわち を含む。しかしこの方程式の判別式は であり,実数 については成り立たない。したがって でなければならない。よって である。

次に を用いる。対角成分の式 から である。一方 なので である。

したがって,与えられた2次方程式は であるから となる。この解を とする。 なら左辺は3となるので, である。また を満たすから である。 なので である。よって,この2次方程式の各解の3乗は1となる。