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北海道大学 1984年度
文系数学 前期 第1問

問題

を2より大きい実数とする.の2つの方程式

について,次の問に答えよ.

(1) 方程式(A),(B)のそれぞれは,2つの異なる実数解をもつことを示せ.

(2) 方程式(A)の解のうち,ちょうど1つだけが方程式(B)の2つの解の間にあることを示せ.

出典:北海道大学 1984年度 前期日程 第2次学力試験 文系 前期 第1問

方針

と置くと であり、(A)も(B)も2次方程式として扱える。(1)では判別式に加え、(B)で得た2解が対数の定義域 に入ることまで確認する。(2)では(B)の2次式 を作り、(A)の根での の符号を見る。(A)の2根が をはさむことと、(A)の根では となることを組み合わせれば、ちょうど1根だけが(B)の2根の間にあると分かる。

解答

とおく。 より である。

(1)

(A)は である。判別式は であり、 だから正である。よって(A)は2つの異なる実数解をもつ。

(B)では、対数が定義されるために が必要である。このもとで と同値であり、さらに すなわち と同値である。この判別式は なので、2つの異なる実数解をもつ。

定義域も確認する。 とおくと であるから、小さい方の根は の間にある。また2根の積は であり、和も であるから、もう一方の根も正で、しかも小さい根より大きい。したがって(B)の2解はいずれも を満たす。よって(B)も2つの異なる実数解をもつ。

(2)

(A)の左辺を とおく。まず(A)の2根の位置を調べる。 である。上に開く2次式であるから、(A)の小さい根を 、大きい根を とすると である。

次に(B)の2次式 を考える。差を取ると である。したがって(A)の根、すなわち を満たす では となる。よって である。

(B)の2つの解を とする。 は上に開く2次式なので、 となるのは のときに限る。したがって より は(B)の2解の間にあり、 より はその間にない。ゆえに(A)の解のうちちょうど1つだけが(B)の2つの解の間にある。