広島大学 2026年度
理系数学 第4問
- 試験区分
- 前期
- 対象
- I・II・III・A・B・C
- 分野
- 微分、積分、極限
- 解法
- 最大値、置換積分、指数関数の極限、定積分の極限
- 難易度
- 7 / 10 計算量 5 / 10 目安 —
問題
pを2より大きい実数とする。次の問いに答えよ。
(1) 関数y=x(1+x2)−p(x≧0)が最大値をとるときのxの値をaとする。aをpを用いて表せ。
(2) 1+x2=tとおくことにより,不定積分∫2x3(1+x2)−pdxを求めよ。
(3) aを(1)で求めたものとし,
S(p)=∫0ax(1+x2)−pdx
とおく。極限値limp→∞pS(p)を求めよ。
(4) aを(1)で求めたものとし,
T(p)=∫0a2x3(1+x2)−pdx
とおく。極限値limp→∞p2T(p)を求めよ。
出典:広島大学 2026年度 前期 理系 第4問
方針
最大値の位置は微分で求める。S(p)は直接積分し,(1+1/(2p−1))−(p−1)の極限に帰着する。T(p)は(2)で求めた不定積分に上端aを代入し,p2を掛けた式を整理して極限をとる。
解答
(1)
y=x(1+x2)−p
とおくと
y′=(1+x2)−p−1{1−(2p−1)x2}
である。x≧0で(1+x2)−p−1>0であり,1−(2p−1)x2はx=1/2p−1で符号を正から負に変える。よって
である。
(2)
t=1+x2とおくと,dt=2xdx,x2=t−1であるから
∫2x3(1+x2)−pdx=∫(t−1)t−pdt
である。したがって
∫2x3(1+x2)−pdx=−p−2t2−p+p−1t1−p+C=−p−2(1+x2)2−p+p−1(1+x2)1−p+C
である。
(3)
(1)よりa2=1/(2p−1)である。また
S(p)=∫0ax(1+x2)−pdx=2(p−1)1−(1+a2)1−p
である。ここで
1+a2=1+2p−11
であり,
(1+2p−11)p−1→e1/2
だから
(1+a2)1−p→e−1/2
である。よって
p→∞limpS(p)=21(1−e−1/2)
である。
(4)
(2)の結果を用いる。A=1+a2とおくと,(1)より
A=1+2p−11
である。また
T(p)=[−p−2(1+x2)2−p+p−1(1+x2)1−p]0a
であるから,
T(p)=(p−2)(p−1)1+p−1A1−p−p−2A2−p
である。したがって
p2T(p)=(p−2)(p−1)p2+(p−2)(p−1)p2A1−p{(p−2)−A(p−1)}
である。ここで
A1−p=(1+2p−11)1−p→e−1/2
かつ
(p−2)−A(p−1)=−1−2p−1p−1→−23
である。よって
p→∞limp2T(p)=1−23e−1/2
である.