問題
複素数に対して整式を考える。を虚数単位とする。
(1) を複素数とする。,,が成り立つとき,をそれぞれで表せ。
(2) ,,がいずれも1以上2以下の実数であるとき,のとりうる範囲を複素平面上に図示せよ。
出典:東京大学 2021年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第2問
方針
(1) は を代入して得られる3本の一次式から を解く。(2) は が実数区間 を独立に動くと見て, の実部・虚部を の一次式で表す。 とおけば単位立方体の平面への線形写像になり,8個の頂点の像から外側の6点を選んで,周を含む六角形として図示する。
解答
(1)
である。また より である。
第1式と第2式を用いて を求めると だから
である。さらに である。したがって
である。
(2)
とおく。仮定より はいずれも実数で を満たす。
(1) を用いると
である。
ここで とおくと であり, となる。 が直方体 を動くとき,その線形な像は頂点の像からできる領域である。8個の頂点を写すと
である。このうち と は内部の点であり,外側の頂点は である。したがって のとりうる範囲は,これら6点をこの順に結んでできる六角形の周および内部である。
別解。上の式は とも書ける。したがって点 から3本の線分方向 を独立に足し合わせた図形として描いても,同じ六角形が得られる。