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東京大学 2017年度
理系数学 第6問

問題

を原点とする座標空間内で,一辺の長さが1の正三角形を動かす。また,点に対して,とおく。ただしとする。

(1) 点にあるとき,点座標がとりうる値の範囲と,がとりうる値の範囲を求めよ。

(2) 点が平面上を動くとき,辺が通過しうる範囲をとする。の体積を求めよ。

出典:東京大学 2017年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第6問

方針

正三角形の条件はであり,単位ベクトルについてと同値である。(1)ではを固定して距離条件を引き算し,の存在範囲を求める。(2)ではが平面上の単位ベクトルとして動けるので,平面への射影の長さが以上であることが必要十分となる。これをに直し,辺が通過する単位球内の方向制限領域を断面で積分する。

解答

(1)

とおく。点にあるので,から および が成り立つ。2つの式を引くと より である。したがって であり,座標の範囲は である。

またであり,だから である。上のの範囲から であり,なので である。

(2)

の方向を表す単位ベクトルを とおく。またの方向を とおく。は平面上にあり,なので である。

正三角形の条件 である。より だから が必要十分である。

ここで平面内の任意の単位ベクトルである。したがって,あるについてが成り立つための必要十分条件は,平面への射影の長さが以上であること,すなわち である。より,これは すなわち と同値である。

したがっては,単位球内の点のうち,原点からその点へ向かう方向が を満たす点全体である。原点は体積に影響しないので除いて考えてよい。 を固定して,平面に平行な断面を考える。単位球内である条件は である。また方向条件は であり,整理して となる。断面が存在するためには すなわち である。

この範囲のに対して断面は,半径の円から半径の円を除いた部分である。したがって断面積は である。よって

である。計算すると

である。