問題
以下の命題A,Bそれぞれに対し,その真偽を述べよ。また,真ならば証明を与え,偽ならば反例を与えよ。
命題A が正の整数ならば,が成り立つ。
命題B 整数,,がをみたすならば,が成り立つ。
出典:東京大学 2015年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第1問
方針
命題Aは全称命題なので、左辺と右辺の差を整数値で確認し、1つでも負になる例を探せばよい。命題Bは条件式に が対称に現れるため、 と を導入して と を消去する。最後は が整数条件に反することを確認し、得られた二次式が必ず負になることを示す。
解答
命題Aは偽である。実際, とすると
である。したがって となり,命題Aの反例が得られる。
命題Bは真である。以下で証明する。まず とおく。条件 は であるから である。したがって,示すべき式の左辺は と書ける。ここに を代入すると である。
さらに より である。よって
となる。
ここで とすると条件式から となり,整数 が存在しない。したがって は でない整数である。ゆえに のとき であり, のときも明らかに である。また だから が従う。よって命題Bは真である。