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東京大学 2010年度
文系数学 第1問

問題

を原点とする座標平面上に点をとり,の範囲にあるに対して,次の条件(i),(ii)をみたす2点を考える。

(i) の部分にあり,かつである。

(ii) の部分にあり,かつである。ただしを含むものとする。

以下の問(1),(2)に答えよ。

(1) の面積が等しいとき,の値を求めよ。

(2) の範囲で動かすとき,の面積の和の最大値と,そのときのの値を求めよ。

出典:東京大学 2010年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第1問

方針

の偏角を条件 (i) から決め,条件 (ii) と「三角形 を含む」ことから点 の偏角を と読む。すると2つの面積は,底辺を とした高さで によって表せる。(1) は三角方程式,(2) は 型の最大値として処理し,等号成立時の まで求める。

解答

(1) 出発点を整理する。点 なので,半直線 の方向角は である。条件 かつ にあることから,点 の方向角は である。したがって である。

また, にあり, である。さらに を含む配置であるから, から時計回りに だけ回した方向にある。よって の方向角は であり, である。

であり, 座標は なので である。一方, 軸の下側にあるから, を底辺とした高さは である。したがって

である。

面積が等しい条件は すなわち である。ここで

だから より である。 でこの式が成り立つとき, は正でなければならないので であり, となる。よって である。

(2) 面積の和を とする。(1) と同様に である。これを で表すと

ここで

である。右辺は

である。

等号は のときに成り立つ。この比を満たす角は にあり,問題の範囲内である。このとき

である。

したがって最大値は であり,そのとき である。