問題
はをみたす実数,は2以上の整数とする。平面上に与えられた1つの円を,次の条件をみたす2つの円で置き換える操作(P)を考える。
(i) 新しい2つの円の半径の比はで,半径の和はもとの円の半径に等しい。
(ii) 新しい2つの円は互いに外接し,もとの円に内接する。
以下のようにして,平面上に個の円を作る。
・ 最初に,平面上に半径1の円を描く。
・ 次に,この円に対して操作(P)を行い,2つの円を得る。これを1回目の操作という。
・ 回目の操作で得られた個の円のそれぞれについて,操作(P)を行い,個の円を得る。
% 図は省略
(1) 回目の操作で得られる個の円の周の長さの和を求めよ。
(2) 2回目の操作で得られる4つの円の面積の和を求めよ。
(3) 回目の操作で得られる個の円の面積の和を求めよ。
方針
半径 の円に操作を行うと,新しい2円の半径は と になる。周長は半径の1次式なので総和が変わらず,面積は半径の2乗に比例するので,操作1回ごとに総面積が 倍される。(2)はこの倍率を2回掛け,(3)は 回掛ければよい。別解として,最終的な円を操作列で分類し,半径が になる円が 個あると数えても同じ式が出る。
解答
(1)
半径 の円に操作(P)を行う。新しい2つの円の半径の比は で,半径の和は であるから,新しい半径は である。したがって,新しい2つの円の周の長さの和は となり,もとの円の周の長さと等しい。
このことは各操作でそれぞれの円について成り立つので,全体の周の長さの和は操作しても変わらない。初めの円の半径は だから, 回目の操作で得られる 個の円の周の長さの和は である。
(2)
半径 の円を1回操作した後の面積の和は である。つまり,操作1回ごとに面積の総和は 倍される。
初めの円の面積は であるから,2回目の操作で得られる4つの円の面積の和は である。
(3)
(2)と同じ倍率が各回の操作で全体に掛かる。したがって, 回目の操作で得られる 個の円の面積の和は である。
別解。 回の操作で,半径に が掛かる選択を 回, が掛かる選択を 回行った円の半径は であり,そのような円は 個ある。よって周の長さの和は
である。また面積の和は
となり,同じ結果を得る。