東京大学 2007年度
文系数学 第1問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 文科一類・文科二類・文科三類
- 分野
- 方程式・不等式、図形と方程式、積分
- 解法
- 絶対値の処理、場合分け、面積計算
- 難易度
- 6 / 10 計算量 6 / 10 目安 —
問題
連立不等式
y(y−∣x2−5∣+4)≦0,y+x2−2x−3≦0
の表す領域をDとする。
(1) Dを図示せよ。% 図は省略
(2) Dの面積を求めよ。
出典:東京大学 2007年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第1問
方針
第1不等式を,g(x)=∣x2−5∣−4 とおいて y(y−g(x))≦0 と読む。これは y が 0 と g(x) の間にあるという条件である。絶対値は ∣x∣<5 と ∣x∣≧5 で外し,さらに g(x) の符号で上下を決める。第2不等式は y≦4−(x−1)2 なので,各 x で縦に切って,上下端のうち実際に残るものを比較する。負の側は x<−1 で第2放物線が下に来すぎて領域をもたず,面積は [−1,1],[1,5],[5,3] の3区間の縦幅を積分して求める。
解答
(1)
g(x)=∣x2−5∣−4 とおく。第1の不等式は y(y−g(x))≦0 であるから,y は 0 と g(x) の間にある。
絶対値を外すと
g(x)={1−x2x2−9(∣x∣<5),(∣x∣≧5)
である。また第2の不等式は y≦−x2+2x+3=4−(x−1)2 である。
まず −1≦x≦1 では g(x)=1−x2≧0 であり,さらに 4−(x−1)2−(1−x2)=2x+2≧0 だから,第2の不等式は上端 1−x2 を削らない。したがって 0≦y≦1−x2 である。
次に 1≦x≦5 では g(x)=1−x2≦0 であり,第2放物線は 0 以上である。よって 1−x2≦y≦0 である。
さらに 5≦x≦3 では g(x)=x2−9≦0 であり,やはり第2放物線は 0 以上である。よって x2−9≦y≦0 である。
一方,x<−1 では第2放物線 y=4−(x−1)2 が第1不等式で許される縦区間より下に来るか,または y≦0 と y≧0 が両立しないため,面積をもつ部分は残らない。x>3 でも同様に面積をもつ部分はない。したがって D は上の3つの縦断面を合わせた領域である。
(2)
面積 S は
S=∫−11(1−x2)dx+∫15(x2−1)dx+∫53(9−x2)dx=[x−3x3]−11+[3x3−x]15+[9x−3x3]53=34+(325+32)+(18−rac2253)=20−3205
である。よって求める面積は 20−3205 である。