問題
中心、半径1の円を、中心、半径1の円をとし、その内部をそれぞれとする。
(1) における円の接線と直交する円の接線について、交点を求めよ。
(2) のいずれにも重ならないように一辺2の正方形を動かすとき、正方形が通りえない部分の面積を求めよ。
出典:東京大学 2004年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第3問
方針
(1)は接点の半径を法線ベクトルとして2本の接線を立式する。(2)では正方形の二つの隣接辺が二円に接するとき、二円の間にある頂点の軌跡が到達不能領域の境界になる。軌跡を で媒介し、上半分の余分な領域を積分で求めて対称性を使う。
解答
(1)
とおく。円 の接線 は
と直交する直線は と書ける。これが中心 、半径1の円 に接する条件は
したがって である。連立方程式を解くと、複号同順で
(2)
正方形の隣り合う二辺を円 にそれぞれ接するように置き、二円の間にある頂点を考える。(1)の二点のうちこの頂点は
である。円 との接点から までの符号付き距離は 、円 との接点からの距離は となる。二つの接点が正方形の対応する辺上にある条件は
すなわち
この範囲で が描く曲線が、上側の到達不能部分の境界になる。
とおくと、 は単調増加し、両端は
この曲線と 軸に挟まれる面積を とすると
一方、同じ の範囲で二円の上半円弧と 軸に挟まれる部分は、中心角 の扇形から直角三角形を引いた部分が二つあるので
したがって、二円の外側にある上側の到達不能部分は
下側にも合同な部分があり、さらに円 の内部そのものの面積が である。よって求める面積は