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東京大学 2004年度
後期・理系数学 後期 第1問

問題

, とする。とし、図示された向き(を上半平面にとる向き)に点を定める。すべてのについて、は同一直線上にある。とする。

(1) を求めよ。

(2) を求めよ。

(3) がともに収束する必要十分条件を示せ。

(4) とするとき、での各極限を求めよ。

(5) でのの最大値を求めよ。

出典:東京大学 2004年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第1問

方針

辺を表す複素数を とおく。各辺は直前の辺を 回転して 倍したものなので、 は等比数列になる。最初の一直線条件から を決め、 を等比数列の和で表す。収束は公比の絶対値で判定し、最後は極限の虚部を微分して最大化する。

解答

(1)

図の向きでは、辺 は辺 を反時計回りに 回転し、長さを 倍したものである。特に

が同一直線上にあるためには、 の偏角の差が または でなければならない。したがって

左辺は だから、 より

この値なら同じ相似関係が以後も繰り返され、条件(a)--(c)を満たす。

(2)

とおくと、 であり

よって、 とおけば

また である。すなわち

(3)

なので、上式より が収束することと が収束することは同値である。 なら である。 なら絶対値が発散する。 が収束すると仮定すれば、

となるが、, に反する。したがって必要十分条件は

すなわち

である。複素数列 の収束は実部列 と虚部列 がともに収束することと同値なので、主張が示された。

(4)

収束する範囲では

とおき分母を実数化すると

よって

(5)

とおくと であり、

この右辺を で微分すると、その符号は の符号に一致する。したがって で最大となり、

この範囲で だから、最大値は

である。