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東京大学 2003年度
後期・理系数学 後期 第2問

問題

を自然数、を非整数とする。

(1) 任意の自然数となる整数の存在を示せ。

(2) との距離が以下、座標が以上の格子点の存在を示せ。

(3) 双曲線上の点から距離以下の格子点の存在を示せ。

(4) でその格子点を一つ求めよ。

出典:東京大学 2003年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第2問

方針

, とおく。(1)は掛け算による帰納法。(2)は共役な数 を使い、奇数乗で を大きくしながら を小さくする。(3)はその格子点と双曲線の同じ 座標の点を比べる。

解答

(1)

とおく。 では とすればよい。 と表せたとすると

右辺の二係数は整数である。よって帰納法により示された。

(2)

, とおくと , である。(1)の係数は共役を取って

と表せる。奇数 を大きくすれば , , である。したがって

を同時に満たす奇数 を取れる。格子点 と直線との距離は

またその 座標は である。

(3)

となるように十分大きな自然数 を取る。(2)の構成で得た第1象限の格子点を とすると

双曲線上の点

を取れば

よって所要の点が存在する。

(4)

格子点

を取る。 とすれば

なので は双曲線上にある。また だから

したがってこの が一例である。