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東京大学 2002年度
文系数学 第3問

問題

2つの関数

が次の5つの条件を満たしているとする。

ここでの導関数をそれぞれで表している。

このような関数のうちで,定積分

の値を最小にするようなを求めよ。ただし,はそれぞれの導関数を表す。

出典:東京大学 2002年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第3問

方針

条件 から とおき、残り4条件で をすべて で表す。すると の一次式になり、与えられた積分は の2次関数になる。最後は平方完成で最小となる を決め、係数を戻して を得る。

解答

である。条件 より である。

まず について条件を使う。 より であり、 より である。この2式を解くと である。

次に について、 より であり、 より である。この2式を解くと である。

したがって であり、 である。

ここで積分値を とおく。まず

であり、同様に も展開して積分すると となる。平方完成して である。したがって最小となるのは のときである。

このとき であり、 である。よって求める関数は および である。

別解。係数を求めたあと、積分値を直接展開せず、 がともに一次関数であることを利用して、一次関数 の二乗積分 の形だけを使って整理してもよい。どちらの方法でも、自由に残るのは だけであることを明確にするのが要点である。