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東京大学 2001年度
後期・理系数学 後期 第2問

問題

(1) 間隔 の正方格子上へ半径1の円を無作為に落とす。この円がちょうど2本の格子線と交わる確率 を求めよ。

(2) 半径 の円が、隣接円と接する三角格子状に無数に並ぶ平面へ半径1の円を無作為に落とす。この円がちょうど3つの既存円と交わる確率 を求めよ。

出典:東京大学 2001年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第2問

方針

(1) 円の中心を一つの 基本正方形に限定し、各座標方向で距離1以内にある格子線の本数を数える。 で場合分けする。(2) 既存円の中心が作る正三角形を基本領域とし、3頂点を中心とする半径 の円の共通部分の面積を求める。

解答

(1)

円の中心を一つの格子正方形 に限定する。ある座標方向について、中心から距離1以内にある格子線の本数を とする。

では となる部分の長さは2、 となる部分の長さは である。ちょうど2本と交わるには縦横とも であればよいから

では各方向で少なくとも1本と交わる。ちょうど1本と交わる座標の範囲は両端側に長さ ずつあり、合計 である。従って

では各方向で少なくとも2本の格子線と交わるので、合計が2本になることはない。以上より

境界上の接触は面積0の集合なので確率に影響しない。

(2)

既存円の半径を とする。隣接する中心間距離は

小円が既存円と交わるための中心間距離は

である。ここで

隣接3中心が作る正三角形を基本領域とする。小円がこの3円すべてと交わる中心位置は、3頂点を中心とする半径 の3円の共通部分 である。この共通部分では、ある頂点までの距離が 未満なら別の頂点までの距離が を超えるため、下限条件も自動的に満たされる。またこの半径では4中心との同時交差は起こらない。

2円の内側の交点を3組取ると、それらは一辺

の正三角形を作る。各頂点中心で共通部分を囲む弧の中心角は である。従って

基本正三角形の面積は

よって