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東京大学 2000年度
後期・理系数学 後期 第3問

問題

背番号1から5までを順に付けた5人が,何も置かれていないテーブルに向かっている.最初5人は各自3枚のコインを持っている.それを背番号順に必ず1枚または2枚テーブルの上に置いてゆく.ただし,手もとに2枚以上のコインがあるときに1枚だけコインを置く確率をとし,は人によらず一定とする.
背番号5の人が置き終わったところ(一巡目が終わったところ)で,再び背番号1の人から順に手もとに残ったコインをテーブルに置いてゆく.

(1) 一巡目が終わったとき,テーブルの上に7枚のコインが置かれている確率を求めよ.また,そのを最大にするの値と,そのときのの値を求めよ.

(2) 一巡目を終えるとき,背番号5の人が,テーブル上に7枚目のコインを置く確率を求めよ.また,そのを最大にするの値を求めよ.

(3) 二巡目が終わったときのテーブルの上のコインの数の期待値を求めよ.

出典:東京大学 2000年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第3問

方針

(1) 一巡目の総枚数を「2枚置いた人数」で数える。(2) 5番の直前が5枚または6枚の場合を分ける。(3) 各人について二巡後に1枚残る事象の確率を求め、期待値の加法性を用いる。

解答

(1)

一巡目に1枚置く人が3人、2枚置く人が2人なら、総数は7枚になる。従って

で微分すると

従って最大にする値は

であり、そのとき

(2)

5番の人が7枚目を置くのは、最初の4人が置いた枚数が次のいずれかの場合である。

最初の4人のうち2枚置く人が1人なら総数は5、2人なら総数は6である。従って

端点では である。 で微分し、正の因子を除くと、極値条件は

となる。区間 にある解は

従ってこれが を最大にする である。

(3)

一人に注目する。一巡目に2枚置けば、二巡目には残り1枚を必ず置く。一巡目に1枚置いた場合、二巡目にも1枚だけ置く確率は である。従って二巡目終了時にその人の手元に1枚残る確率は

よって、その人が二巡目までに置く枚数の期待値は

5人について期待値を加えると、テーブル上のコイン数の期待値は