東京大学 2000年度
文系数学 第1問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 文科一類・文科二類・文科三類
- 分野
- 関数、微分、数と式
- 解法
- 式変形、微分による最大最小、計算整理
- 難易度
- 4 / 10 計算量 4 / 10 目安 —
問題
底面の半径1,上面の半径1−x,高さ4xの直円すい台Aと,底面の半径1−2x,上面の半径21,高さ1−xの直円すい台Bがある。ただし,0≦x≦1である。AとBの体積の和をV(x)とするとき,V(x)の最大値を求めよ。
% 図は省略
出典:東京大学 2000年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第1問
方針
直円すい台の体積公式 V=3πh(R2+Rr+r2) を2つの立体に適用する。半径と高さが x によって変わるので、まず A と B の体積を別々に展開し、和を3次関数に整理する。最大値は閉区間 0≦x≦1 上で求めるため、導関数の符号変化だけでなく、端点 x=0,1 と区間内の停留点の値を必ず比較する。
解答
直円すい台の体積は、下底の半径を R、上底の半径を r、高さを h とすると 3πh(R2+Rr+r2) である。
直円すい台 A については、R=1、r=1−x、h=4x だから VA=34πx{1+(1−x)+(1−x)2} である。括弧内を整理すると 1+(1−x)+(1−x)2=3−3x+x2 なので VA=3π(12x−12x2+4x3) である。
直円すい台 B については、R=1−2x、r=21、h=1−x だから
VB=3π(1−x){(1−2x)2+21(1−2x)+41}
である。括弧内は
(1−2x)2+21(1−2x)+41=47−5x+x2
であるから VB=12π(1−x)(7−5x+x2) である。
したがって V(x)=VA+VB=12π(15x3−42x2+36x+7) となる。導関数は V′(x)=12π(45x2−84x+36)=4π(15x2−28x+12) である。15x2−28x+12=0 を解くと x=32,56 であり、区間 0≦x≦1 に入る停留点は x=2/3 だけである。
端点も含めて値を比べる。
π12V(0)=7,π12V(1)=16,π12V(32)=9151
である。ここで 151/9>16 なので、最大値は x=2/3 のとき Vmax=12π⋅9151=108151π である。