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東京大学 1999年度
文系数学 第3問

問題

を満たす実数とする。平面上の放物線とし,直線に関してと対称な放物線をとする。点が放物線上を動き,点が放物線上を動くとき,線分の長さの最小値をを用いて表せ。

出典:東京大学 1999年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第3問

方針

直線 に関して放物線 を反転したものが である。まず が交わらないことを、 から確認する。任意の 上の点と 上の点の距離は、それぞれの からの距離の和以上であり、 上の点の からの距離は、対応する 上の点の距離に等しい。したがって最短距離は、 から までの最小距離の2倍である。最小距離は点 で実現する。

解答

直線 を考える。放物線 上の点 について、直線 と書けば、この点から までの距離は である。ここで であり、 だから である。したがって、放物線 は直線 と交わらず、常に同じ側にある。

この距離の最小値は のときであり、 である。

次に、 を放物線 上の任意の点とする。 を直線 に関して対称移動したものであるから、 の対称移動前の点を とおくと である。したがって である。

一方、 は直線 をはさんで反対側にある。よって線分 の長さは、少なくとも2点の からの距離の和以上である。したがって

である。

等号が実現することを確認する。 上で からの距離を最小にする点は である。この点を直線 に関して対称移動した点を とすれば、 上にあり、線分 に垂直で、その長さは から までの距離の2倍である。よって

である。

したがって求める最小値は である。

別解。座標を直線 に平行な方向と垂直な方向に取り直す。点 に対して、 に垂直な符号付き距離に比例する量を とおくと、 上では である。よって 上の の最小値は である。反転後の では符号付き距離が反対になるため、2つの曲線の間の垂直方向の最小差は 、実際の距離はこれを で割ったもの、すなわち になる。