過去問データベース 過去問を探す

東京大学 1998年度
後期・理系数学 後期 第1問

問題

を中心とする半径1の円周と、を中心とする半径2の円周を考える.の直角二等辺三角形について答えよ.

(1) のとき、の軌跡を求めよ.

(2) 直線上の点を中心とする半径の円周を加える.を満たす三角形がただ1つ定まるとき、を求めよ.

出典:東京大学 1998年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第1問

方針

回転したベクトルである。回転をで表し、の和として表すと、固定中心の周りに長さ1とのベクトルを足す問題になる。(2) は半径の円が得られた環状領域にただ1点で接する条件を調べる。

解答

(1)

ベクトルを反時計回りに回転する写像をとする。直角二等辺条件から

従って

とし、

とする。なので、2つの向きに対しての中心は

である。またであり、の長さは1である。2つの向きが独立に動くので、その和の長さは

のすべての値をとる。従って軌跡は2つの環状領域

の和集合である。

(2)

とおく。直線と中心との距離はであり、半径の円が左側の環状領域にただ1点で接することはない。従って中心の環状領域だけを考えればよい。

三角形がただ1つ定まるためには、が外周

に外接するか、内周

に内接しなければならない。前者では

左辺はだから

後者では

従って

よって求める点は、複号同順で

および

接点では長さ1とのベクトルが一直線に並ぶためも一意に定まり、各候補は実際に条件を満たす。