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東京大学 1998年度
文系数学 第3問

問題

(1) を満たす角とする。

となるで表し,そのグラフを平面上に図示せよ。

(2) を満たす角とする。を満たす角

で定める。を2以上の整数として,となるの個数をで表せ。

出典:東京大学 1998年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第3問

方針

(1)では から まで1周するので、, の符号が変わる4つの象限に分ける。絶対値を取ることは、角 を第1象限の角 へ折り返す操作である。(2)ではこの折り返し写像を とし、 となる の個数を逆向きに数える。通常の点は逆像を4個持つが、端点 は3個、 は2個しか持たないため、その補正を入れて漸化式を作る。

解答

(1)

なので である。 は第1象限の角で、, がそれぞれ , になる角である。したがって を第1象限へ折り返せばよい。

各区間で書くと

である。グラフは、点

をこの順に直線で結んだ折れ線である。

(2)

(1)で定まる対応を と書く。 となる の3個である。また となる の2個である。さらに の点に対しては、4つの区間それぞれに1個ずつ解があるので、 の解は4個である。 となる の個数を とする。 回くり返すことを表す。まず である。 とする。集合 には、常に が含まれる。次に1回分逆像を取ると、普通は各点から4個ずつ出る。しかし からは3個、 からは2個しか出ない。したがって である。

この漸化式は と変形できる。 だから であり、 である。

いま と同じである。したがって求める個数は である。