問題
以上以下の整数を等確率で独立に2回発生させ、各整数の下4桁だけを表示する。同じ4桁が表示される確率をとする。
(1) を求めよ。
(2) の大小と差を有効数字1桁で求めよ。
(3) の最小値と最大値を求めよ。
(4) すべての整数でを示せ。
出典:東京大学 1997年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第3問
方針
各表示値を生じる整数の個数の二乗和として確率を表す。まずを微分で調べ、一般のはコーシー・シュワルツによる下界と連続変数での上界で評価する。
解答
(1)
では10000種類の表示が各1回ずつ対応するので
(2)
では一つの表示だけが2個の整数に対応し、残り9999種類は1個ずつ対応する。従って
差は
有効数字1桁ではである。(3) とおくと、種類が2回、種類が1回現れるから
右辺を実数の関数とみなすと、導関数の符号はの符号に一致する。従って整数ではを比較し、最大はで
最小は端点で実現し、両端の値がなので
(4)
一般に各表示値を生じる整数の個数をとすれば、かつ
コーシー・シュワルツの不等式からなのでである。次に とおく。種類の個数が、残りがだから
は(3)よりである。では、右辺を実数で最大化するとであり、その値は
さらに
だからである。以上より、すべてのでが成り立つ。