過去問データベース 過去問を探す

東京大学 1995年度
文系数学 第3問

問題

平面において,曲線上のの部分に,点を次の条件を満たすようにとる。ただし,とする。

におけるこの曲線の接線と軸との交点をとするとき,原点における接線がを二等分する。

このとき,の面積の最小値と,それを与えるの値を求めよ。

出典:東京大学 1995年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第3問

方針

座標を とおき,接線から の座標を出す。角の二等分条件は傾きの平均ではなく,方向ベクトルを長さ1にそろえて処理するのが安全である。条件から を導き,三角形の面積を と表して,最後は の最小値に帰着させる。

解答

とおく。ただし,問題の条件より である。曲線 の導関数は であるから,点 における接線の傾きは である。したがって接線は であり, とおくと となる。よって である。

原点 における接線は である。一方,直線 の傾きを とおく。 の方向ベクトルは の方向ベクトルは と見てよい。 の単位方向ベクトルは であるから,内角の二等分線の方向は である。この直線の傾きは である。これが の傾き に等しいので である。 を代入すると を得る。両辺は正なので2乗してよく, より である。したがって となる。

三角形 は,底辺を と見ると ,点 から 軸までの距離が であるから, である。ゆえに となる。 なので であり,等号は のとき成り立つ。よって である。

別解。角の二等分条件は距離で表してもよい。直線 上の点 をとる。 は角の二等分線上にあるので,2直線 までの距離が等しい。直線 だから, からの距離は1である。直線 なので, からの距離は である。したがって となり,これは本解で得た と同じ条件である。以後は同様に と進めればよい。