問題
(1) において,関数の増減を調べよ.ただし,はの自然対数である.
(2) 正整数,の組で,かつを満たすものをすべて求めよ.
(3) を満たす正の有理数は,3以外には存在しないことを示せ.
出典:東京大学 1991年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 理科第1問
方針
(1)で の単調性を確定する。(2)は整数の小さい側を1,2に絞る。(3)は有理数を既約分数にして素因数を比較し、まず分母が1、次に整数が3の冪であることを導く。
解答
(1)
従って で増加し、 で減少する。
(2)
としてよい。条件は
なら両者は減少区間にあり等しくならない。 も不可能である。 のとき、 では関数は減少し、 で
が成り立つのでこれだけである。順序も含めて
(3)
を互いに素な正整数 で表す。 より
の素因数は右辺に現れないので 。従って は整数である。さらに等式から の素因数は3だけなので と書ける。すると
は解であり、 では だから解でない。従って正の有理数解は
だけである。