東京大学 1981年度
文系数学 第3問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 文科一類・文科二類・文科三類
- 分野
- 微分、積分、図形と方程式
- 解法
- 接線・法線、面積計算、対称性の利用
- 難易度
- 5 / 10 計算量 5 / 10 目安 16〜22分
問題
2つの放物線C1:y=2x2+1,C2:y=−x2+c の共通接線の方程式を求めよ.ただしcは定数で,c<1をみたすものとする.つぎに,共通接線と放物線C1で囲まれた部分の面積をS1,共通接線と放物線C2で囲まれた部分の面積をS2としたとき,S2S1の値を求めよ.
出典:東京大学 1981年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第3問
方針
共通接線を y=mx+b と置き、それぞれの放物線に接する条件を判別式0で表す。そこから2本の接線の傾きが ±k と決まる。面積は対称性を使って右半分だけ積分し、C1 では放物線が接線の上、C2 では接線が放物線の上にあることを確認して差を取る。最後に k3 が消えるので比だけが一定になる。
解答
共通接線を y=mx+b とおく。まず C1:y=2x2+1 に接する条件を求める。交点は 2x2+1=mx+b すなわち 2x2−mx+(1−b)=0 であり、接するためには判別式が0であればよい。よって m2−8(1−b)=0 から b=1−8m2 である。
次に C2:y=−x2+c に接する条件は −x2+c=mx+b すなわち x2+mx+(b−c)=0 が重解をもつことである。よって m2−4(b−c)=0 から b=c+4m2 である。
2つの b が等しいので 1−8m2=c+4m2 である。したがって 83m2=1−c となり、m=±38(1−c) である。また b=3c+2 である。よって共通接線は y=±38(1−c)x+3c+2 である。
ここで k=38(1−c) とおく。k>0 であり、2本の接線は y=±kx+1−8k2 である。 C1 と2本の接線で囲まれる部分は対称である。右半分では、上が C1、下が接線 y=kx+1−k2/8 で、接点は x=k/4 である。したがって
S1=2∫0k/4{2x2+1−(kx+1−8k2)}dx
である。中身は 2x2−kx+8k2=2(x−4k)2 だから S1=2∫0k/42(x−4k)2dx=48k3 である。
同様に、C2 と2本の接線で囲まれる部分の右半分では、上が接線 y=−kx+c+k2/4、下が C2 で、接点は x=k/2 である。よって S2=2∫0k/2{−kx+c+4k2−(−x2+c)}dx である。中身は x2−kx+4k2=(x−2k)2 なので S2=2∫0k/2(x−2k)2dx=12k3 である。したがって S2S1=41 である。