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東北大学 2021年度
理系数学 前期 第4問

問題

座標平面において,次の条件(*)を満たす直線を考える。

(*) の傾きは1で,曲線と異なる3点で交わる。

その交点を座標が小さなものから順にとし,さらに線分の中点をとする。

(1) 点の座標をとするとき,点の座標を求めよ。

(2) 直線が条件(*)を満たしながら動くとき,点の軌跡を求めよ。

(3) 直線が条件(*)を満たしながら動くとき,線分が動いてできる領域の面積を求めよ。

出典:東北大学 2021年度 前期日程 第2次学力試験 理系 前期 第4問

方針

直線を とおくと,交点の 座標は の3根になる。最大根を とし, を代入して残り2根を根と係数の関係で扱う。3つの異なる交点をもつ条件は,最大根が を動くことに対応する。掃過面積では, というせん断で直線群を水平線に直す。この変換は平行四辺形の面積を保つので,線分 の水平長を 方向に積分する。

解答

(1)

直線 の傾きは1なので とおける。曲線 との交点の 座標は すなわち の解である。

の座標が であるから, はこの方程式の解であり である。したがって であり,左辺を因数分解すると である。残り2根,すなわち 座標の和は である。よって線分 の中点 座標は である。

は直線 上にあるので, である。したがって である。

(2)

が異なる3つの実数解をもつのは, の極大値と極小値の間に があるときである。 で極大値 で極小値 をとるから である。

最大根 は右側の枝にあるので である。(1) で とおくと であるから であり, である。 に対応する。したがって点 の軌跡は である。

(3)

座標は,方程式 の2解である。判別式は だから,2解は である。したがって 座標と 座標の差は である。

ここで とおく。この変換では,縦方向の長さを変えず,横に平行移動させるだけなので面積は保たれる。また直線 という水平線になる。線分 上の水平線分になり,その長さは上で求めた である。 において であるから, は単調に増加する。よって求める面積 である。 とおくと, であり, である。したがって

である。ここで

だから

となる。したがって求める面積は である。