東北大学 2020年度
文理共通数学 前期 第1問・後期 第1問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験/後期日程 第2次学力試験
- 対象
- 文系
- 出題
- 文系 前期 第1問/後期・文系 後期 第1問
- 分野
- 積分、関数
- 解法
- 面積計算、微分による最大最小、場合分け
- 難易度
- 5 / 10 計算量 5 / 10 目安 —
問題
aを−2≦a≦3を満たす実数とする。次の性質をもつ関数f(x)を考える。
f(x)=⎩⎨⎧0(x−a)(x+2)2(x−a)(x−3)0(x<−2のとき)(−2≦x≦aのとき)(a≦x≦3のとき)(x>3のとき)
曲線y=f(x)とx軸で囲まれる図形の面積をS(a)とおく。
(1) S(a)を求めよ。
(2) S(a)が最大となるaの値を求めよ。また,S(a)が最小となるaの値を求めよ。
出典:東北大学 2020年度 前期日程 第2次学力試験/後期日程 第2次学力試験 文系 前期 第1問/後期・文系 後期 第1問
方針
グラフの符号を先に確認し、面積を「−∫f(x)dx」として一つの式にまとめる。得られたS(a)は三次式の和で、導関数の符号変化から最大・最小を調べる。端点a=−2,3も必ず候補に入れる。
解答
−2≦x≦aではx−a≦0、x+2≧0であるから (x−a)(x+2)≦0 である。また、a≦x≦3ではx−a≧0、x−3≦0であるから 2(x−a)(x−3)≦0 である。したがって、x軸とグラフで囲まれる面積は S(a)=−∫−2a(x−a)(x+2)dx−∫a32(x−a)(x−3)dx と書ける。
まず −∫−2a(x−a)(x+2)dx=6(a+2)3 である。これはu=x+2とおくとx−a=u−(a+2)となり、−∫0a+2{u2−(a+2)u}du=6(a+2)3 と計算できる。同様にv=3−xとおくと −∫a32(x−a)(x−3)dx=3(3−a)3 である。よって S(a)=6(a+2)3+3(3−a)3 を得る。
微分すると S′(a)=2(a+2)2−(3−a)2 である。−2≦a≦3ではa+2≧0、3−a≧0だから、S′(a)=0は a+2=2(3−a) と同値である。したがって a=1+232−2=8−52 である。
a=−2のとき S(−2)=353=3125, a=3のとき S(3)=653=6125 である。また、a=8−52のときは a+2=5(2−2),3−a=5(2−1) だから S(8−52)=3125(3−22) となる。導関数はこの点の前で負、後で正となるので、ここで最小値をとる。
以上より、最大値は 3125(a=−2) 最小値は 3125(3−22)(a=8−52) である。
別解。
u=a+2、v=3−aとおくとu,v≧0かつu+v=5であり、S=6u3+3v3 となる。v=5−uとして一変数で微分しても同じ条件u=2vが得られる。左右の面積を区間長の三乗として捉えると、式の意味が見えやすい。