東北大学 2019年度
理系数学 前期 第5問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系
- 分野
- 積分
- 解法
- 置換積分、微積分の対称性、文字消去
- 難易度
- 7 / 10 計算量 7 / 10 目安 —
問題
(1) 次の等式が成り立つことを示せ。
∫−111+exsin2(πx)dx=∫01sin2(πx)dx=21
(2) 次の等式を満たす関数f(x)を求めよ。
(1+ex)f(x)=sin2(πx)+∫−11(ex−et+1)f(t)dt
出典:東北大学 2019年度 前期日程 第2次学力試験 理系 前期 第5問
方針
(1)は x と −x を組にする対称性を使う。sin2(πx) は偶関数で、分母は 1+ex と 1+e−x が補い合うため、2倍すると単純な積分になる。(2)は A=∫f、B=∫etf(t)dt を導入して、与式を f(x)=A+1+exsin2(πx)−B に直す。あとは(1)と同じ対称性で A,B の連立一次方程式を作る。
解答
(1)
I=∫−111+exsin2(πx)dx とおく。x を −x に置き換えると、sin2(πx) は偶関数なので
I=∫−111+e−xsin2(πx)dx=∫−111+exexsin2(πx)dx
である。2つの式を加えると 2I=∫−11sin2(πx)dx である。さらに sin2(πx) は偶関数だから
∫−11sin2(πx)dx=2∫01sin2(πx)dx=2⋅21=1
である。したがって I=21 であり、
∫−111+exsin2(πx)dx=∫01sin2(πx)dx=21
が成り立つ。
(2)
A=∫−11f(t)dt,B=∫−11etf(t)dt とおく。与式の積分部分は ∫−11(ex−et+1)f(t)dt=Aex−B+A である。したがって (1+ex)f(x)=sin2(πx)+A(1+ex)−B であり、f(x)=A+1+exsin2(πx)−B となる。
まず両辺を −1 から1まで積分する。対称性より ∫−111+ex1dx=1 であり、(1)より ∫−111+exsin2(πx)dx=21 である。よって A=2A+21−B すなわち B=A+21 である。
次に両辺に ex を掛けて積分する。1+exex=1−1+ex1 なので ∫−111+exexdx=1 であり、また(1)と同様に ∫−111+exexsin2(πx)dx=21 である。したがって B=A(e−e−1)+21−B すなわち 2B=A(e−e−1)+21 である。
連立して解く。D=e2−2e−1 とおくと A=2De,B=2De2−e−1 である。よって求める関数は
f(x)=2De+1+exsin2(πx)−2De2−e−1
ただし D=e2−2e−1 である。