問題
を実数とし,数列を次の漸化式によって定める。
(1) のとき,数列が発散することを示せ。
(2) のとき,すべての正の整数に対してが成り立つことを示せ。
(3) のとき,数列の極限を調べよ。
出典:東北大学 2019年度 前期日程 第2次学力試験 理系 前期 第3問
方針
差 に注目する。 では正のまま増加し、しかも各差が少なくとも になるため、無限大へ発散する。 では写像 が区間 を保つことを帰納法で示す。その後、単調増加かつ上に有界であることから極限を持ち、漸化式に代入して極限を決める。
解答
(1)
とする。 であり、 なら である。したがって帰納法により、すべての で かつ である。
さらに だから、 である。右辺は で無限大へ発散するので、 である。したがって数列 は発散する。
(2)
とする。 なので である。いま と仮定すると であり、 である。ここで 、 だから である。また なので である。したがって である。数学的帰納法により、すべての正の整数 について が成り立つ。
(3)
(2)より であり、また なので、数列 は単調増加である。さらに だから上に有界である。よって極限 が存在する。
漸化式の両辺で極限を取ると である。したがって より である。