問題
,を正の整数とする。整数と整数を並べた次のような表を考える。
% 図は省略以下の条件(i),(ii),(iii)を同時に満たすようなすべての表の個数をとする。
(i)
(ii)
(iii) とを満たすような,が存在する。
以下の問いに答えよ。
(1) を求めよ。
(2) が偶数であることを示せ。
(3) を求めよ。
方針
条件(iii)は「どこかで があり、別のどこかで がある」という条件である。補集合は、すべての で となる場合、またはすべての で となる場合である。対称性によりこの2つは同数で、重なりは が全ての で成り立つ場合である。(2)は上下段を入れ替える対応で偶数性を示し、(3)は の非減少列10個を表にして補集合を数える。
解答
(1)
まず条件(i),(ii)だけを満たす表を数える。 では を満たす組は 個あり、 も同じだけある。したがって全体は 個である。
次に、すべての で となる表を数える。固定した に対して、、、 を満たす組を数えると、合計は である。上下を入れ替えれば、すべての で となる表も同じ個数である。また両方に含まれるのは が全ての で成り立つ場合で、その個数は である。
条件(iii)を満たさない表は、すべて であるか、すべて である表である。よって包除原理により
である。
(2)
条件(i),(ii),(iii)を満たす表に対して、上段と下段を入れ替える対応を考える。つまり を に対応させる。この対応は再び条件(i),(ii),(iii)を満たす表を与える。
また、条件(iii)を満たす表では、上下段を入れ替えても元の表と同じになることはない。もし同じなら全ての で となり、条件(iii)に反するからである。したがって表は2つずつ組になる。よって すなわち は偶数である。
(3)
とする。条件(i)を満たす非減少列は の10通りである。したがって条件(i),(ii)だけを満たす表は 個である。
次に、すべての で となる表を数える。上の10個の の列に対して可能な の個数は順に である。したがってその合計は である。すべて の場合も同じく50個である。両方に含まれるのは が全ての で成り立つ10通りである。
よって である。