問題
放物線を考える。以下の問いに答えよ。
(1) 関数のグラフが放物線と共有点をもつような実数の範囲を求めよ。
(2) を実数とする。関数のグラフが放物線と共有点をちょうど4個もつような点全体のなす領域を平面に図示せよ。
(3) (2)で求めた領域の面積を求めよ。
出典:東北大学 2016年度 前期日程 第2次学力試験 文系 前期 第2問
方針
(1)はとして放物線との交点条件を1変数の最大値に直す。(2)は折れ線の右半直線と左半直線を分け,それぞれが放物線と2点で交わる条件を,判別式と2解が正しい側にある条件で求める。4個の共有点にするには,頂点で接する場合や片側で1点になる端点を除く必要がある。(3)はで上下差を積分する。
解答
(1)
とおくとであり,折れ線は と書ける。放物線との共有点を考えると,なので である。これは と同値である。 で であり,右辺はで下に限りなく小さくなる。したがって共有点をもつための条件は である。
(2)
の右半直線は,で である。放物線との交点は すなわち の解である。2つの異なる交点が右半直線上にあるには,2解がともにより大きければよい。解は であるから,条件は である。後者から特にであり,平方して すなわち を得る。また判別式が正であることは である。
同様に,左半直線はで であり,交点は の解である。2解がともにより小さい条件を同様に調べると である。
したがって4個の共有点をもつ条件は である。よって領域は,放物線 の上側,折れ線 の下側で,にある部分である。境界は共有点が重なったり接したりする場合なので含まない。
(3)
領域は軸に関して対称であるから,面積をとすると である。したがって であり,
である。