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東北大学 2015年度
後期・理系数学 後期 第5問

問題

を複素数として、とおく。実部と虚部がどちらも整数である複素数全体の集合をとする。また、を虚数単位とする。

(1) 次の2条件(a),(b)は同値であることを示せ。

(a) すべての整数に対し、の要素である。

(b) はすべての要素である。

(2) の要素ならば、の要素であることを示せ。

(3) 次の2条件(c),(d)は同値であることを示せ。

(c) すべてのの要素に対し、の要素である。

(d) はすべての要素である。

出典:東北大学 2015年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第5問

方針

は実部・虚部が整数である複素数、つまり加法・減法・乗法で閉じている集合である。(1)は整数値2次式を の組で表す。(2)は として の実部・虚部の偶奇が一致することを示す。(3)は(2)を使える形に と分解し、逆向きは の代入から係数条件を取り出す。

解答

(1)

まず

である。 が整数なら も整数である。したがって、 がすべて の要素なら、すべての整数 に対して の要素である。よって(b)から(a)が従う。

逆に(a)が成り立つとする。 を代入して である。また だから である。さらに であるから である。したがって(b)が成り立つ。以上より(a),(b)は同値である。

(2)

とおく。ただし は整数である。このとき と書けば である。 は偶数なので であり、また である。したがって は同じ偶奇である。

よって であり、 はともに偶数である。したがって実部・虚部はいずれも整数であり、 である。

(3)

まず(d)が成り立つとする。任意の に対して、(2)より である。また は加法と乗法で閉じている。したがって

の要素である。よって(c)が成り立つ。

逆に(c)が成り立つとする。整数はすべて の要素なので、(1)を用いると はいずれも の要素である。さらに なので である。 とおくと であり、 である。したがって の要素である。両辺に を掛けても に属するので である。よって(d)が成り立つ。

以上より(c),(d)は同値である。