東北大学 2013年度
文系数学 前期 第4問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 文系
- 分野
- 積分、関数
- 解法
- 面積計算、場合分け、微分による最大最小
- 難易度
- 6 / 10 計算量 6 / 10 目安 —
問題
tは0≦t≦1を満たす実数とする。放物線y=x2,直線x=1,およびx軸とで囲まれた図形をA,放物線y=4(x−t)2と直線y=1とで囲まれた図形をBとする。AとBの共通部分の面積をS(t)とする。
(1) S(t)を求めよ。
(2) 0≦t≦1におけるS(t)の最大値を求めよ。
出典:東北大学 2013年度 前期日程 第2次学力試験 文系 前期 第4問
方針
共通部分では 0≦x≦1 の範囲で、下側が y=4(x−t)2、上側が y=x2 になる。したがってまず 4(x−t)2≦x2 を解いて積分区間を求める。上端が 2t になるか 1 で止まるかで t=1/2 を境に場合分けし、得た面積関数を各区間で最大化する。
解答
(1)
図形 A は 0≦x≦1,0≦y≦x2 で表される。図形 B は 4(x−t)2≦y≦1 を満たす部分である。A の中では x2≦1 であるから、共通部分が存在するための条件は 4(x−t)2≦x2 である。 0≦x≦1 なので、これは −x≦2(x−t)≦x と同値である。よって 32t≦x≦2t である。さらに x≦1 も必要だから、積分区間は 32t≦x≦min(2t,1) となる。この区間で共通部分の縦の長さは x2−4(x−t)2 である。 0≦t≦21 のときは 2t≦1 だから、S(t)=∫2t/32t{x2−4(x−t)2}dx である。被積分関数は x2−4(x−t)2=−3x2+8tx−4t2 なので、S(t)=[−x3+4tx2−4t2x]2t/32t=2732t3 である。 21≦t≦1 のときは上端が 1 になるので、S(t)=∫2t/31{x2−4(x−t)2}dx である。したがって
S(t)=[−x3+4tx2−4t2x]2t/31=27(2t−3)2(8t−3)
である。
以上より
S(t)=⎩⎨⎧2732t327(2t−3)2(8t−3)(0≦t≦21),(21≦t≦1)
である。
(2)
0≦t≦21 では S(t)=2732t3 であり、これは単調増加する。したがってこの区間での最大値は S(21)=274 である。 21≦t≦1 では S(t)=2732t3−108t2+108t−27 である。微分すると S′(t)=2796t2−216t+108=94(4t−3)(2t−3) である。この区間で臨界点は t=3/4 だけで、S′(t) は t=3/4 の前で正、後で負になる。よって最大値は S(43)=41 である。これは 4/27 より大きいので、求める最大値は 41 である。