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東北大学 2010年度
後期・文系数学 後期 第3問

問題

を2以上の自然数とし,1回の対戦で勝つ確率がのチームが回試合をする.以下の問いに答えよ.

(1) 第1試合から連勝する回数(0回,1回も含む)の期待値を求めよ.

(2) 最初の試合における勝ち試合数をとして,とおく.として,

となる確率を求めよ.

(3) を求めよ.

出典:東北大学 2010年度 後期日程 第2次学力試験 後期・文系 後期 第3問

方針

(1) は連勝回数 について,期待値を の和で求める。(2) は勝ちを1,負けを0として,平均勝率 が増加し続ける条件を調べる。途中で負けが出てもよいのはそれまで勝ちが0の間だけなので,最初の 試合は「負けが続いた後に勝ちが続く」形に限られる。最後に第 試合で平均が下がる条件を加える。(3) は得られた有限和を差分または既知の等比和で計算する。

解答

(1) 第1試合からの連勝回数を とする。 であることは,第1試合から第 試合まですべて勝つことと同値である。したがって である。

非負整数値をとる確率変数について であるから

よって である。

(2) 各試合について,勝ちを1,負けを0で表す。第 試合までの勝ち数を とすると である。

試合の結果を とする。ここで なら勝ち, なら負けである。条件 である。両辺に を掛けると すなわち である。

もし第 試合が勝ちなら であり, は常に成り立つ。もし第 試合が負けなら であり,条件は となる。つまり,平均勝率が下がらないまま負けが出ることができるのは,それまで1勝もしていない場合だけである。

したがって となるためには,最初の 試合が

という形でなければならない。ただし である。

さらに となるには,第 試合が負けであり,かつ最初の 試合までに少なくとも1勝している必要がある。したがって上の形で 通りが可能であり,第 試合は負けに固定される。

よって である。すなわち である。

(3) (2) より である。この和を とおく。等比数列の和を2回利用して整理すると である。ここで とすれば

したがって である。