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東北大学 2009年度
後期・文系数学 後期 第4問

問題

を満たす実数とする.座標平面において,不等式が表す領域を,不等式が表す領域を,不等式が表す領域をとする.このとき,以下の問いに答えよ.

(1) のとき,の共通部分は空集合でないことを示せ.

(2) の共通部分が1点からなるとき,の値を求めよ.

(3) が(2)で求めた値のとき,の共通部分はに含まれることを示せ.

(4) が空集合でないためのの範囲を求めよ.

出典:東北大学 2009年度 後期日程 第2次学力試験 後期・文系 後期 第4問

方針

3つの不等式を円の内部として整理する。の中心と半径を明確にし,まずの共通部分が1点になる条件を,2中心間距離が半径の和に等しい外接条件で求める。(4)では,三者の共通部分があるためには少なくともが交わる必要がある。一方でが交わる範囲では,の右端の点がにもにも入ることを示して十分性を出す。

解答

まず3つの領域を円として書き直す。

であるから,中心,半径の円の内部である。

は平方完成して である。したがって中心は で,半径は である。

である。したがって中心は で,半径はである。

(1)

のとき,3つの円の中心と半径は である。点からこれらの中心までの距離はそれぞれ であり,いずれも以下である。したがってすべてに含まれるので である。

(2)

の中心は同じ高さにあり,中心間距離は である。の半径はの半径はである。では中心間距離が半径の差より大きいので,1点で交わるのは外接するときである。したがって を解けばよい。

この式を整理する。まず である。両辺を2乗して を得る。この2次方程式のの解は である。

(3)

のとき,は外接するので,共通部分は接点1点だけである。この接点は,の中心から右に半径だけ進んだ点だから である。

(2)の方程式でを代入すると,左辺は,右辺は である。またでは左辺が右辺より小さいので,解 を満たす。

したがって である。よって

である。これは を意味するので,接点に含まれる。したがってのとき,に含まれる。

(4)

まずが空でないなら,少なくともは空でない。が交わる条件は,中心間距離が半径の和以下であること,すなわち である。左辺と右辺の大小は(2)で求めたを境に変わるので,必要条件として を得る。

逆にとする。点 を考える。この点はの中心から右にだけ進んだ点なので,に含まれる。また であり,では だからにも含まれる。

さらになので,(3)と同じ評価により である。したがってにも含まれる。よっては空でない。

以上より,求める範囲は である。