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東北大学 2009年度
後期・文系数学 後期 第1問

問題

についての3次式で,の項の係数が1であるものとする.およびを満たす実数に対して,で割った商と余りが,それぞれ,で割った余りに一致するための必要十分条件は,であることを示せ.

出典:東北大学 2009年度 後期日程 第2次学力試験 後期・文系 後期 第1問

方針

2つの割り算で商と余りがともに一致すると仮定し,割り算の表示を並べる。3次式をモニックな2次式で割った商は1次式で,しかも零式ではない。したがって同じ商・同じ余りを消去すると,割る2次式そのものが一致する。最後に2次式の係数を比較し,という順序条件で対応を確定する。

解答

で割った商と余りをそれぞれとする。同じ商と余りがで割ったときにも得られると仮定する。このとき であり,同時に である。両式を引くと である。

の項の係数が1である3次式であり,割る式はいずれもの項の係数が1である2次式である。したがって商の項の係数が1である1次式であり,零式ではない。よって でなければならない。

2次式を展開して係数を比較すると である。これは,2つの2次方程式 が同じ解の組をもつことを意味する。したがって集合として である。さらになので,小さい方どうし,大きい方どうしが一致し, となる。

逆になら,割る2次式が同じであるから,商と余りが一致するのは明らかである。したがって必要十分条件は である。