東北大学 2004年度
後期・文系数学 後期 第4問
- 試験区分
- 後期日程 第2次学力試験
- 対象
- 文系
- 分野
- 複素数平面、三角関数
- 解法
- 複素数の極形式、実部虚部比較、軌跡
- 難易度
- 5 / 10 計算量 4 / 10 目安 22〜28分
問題
−180∘<θ<180∘とする.複素数z=cosθ+isinθに対し,w=(1+z)21とおき,wの実部と虚部をそれぞれx,yとする.
(1) xをcosθで表せ.
(2) x2+y2をcosθで表せ.
(3) xをyで表せ.
出典:東北大学 2004年度 後期日程 第2次学力試験 後期・文系 後期 第4問
方針
指定範囲では θ=±180∘ が除かれているので 1+z=0 である。1+z を半角で 2cos(θ/2)(cos(θ/2)+isin(θ/2)) と表すと、(1+z)2 の偏角と大きさが同時に分かる。(1)(2)は w の実部と絶対値を読み取り、(3)は y の式を作って cosθ を消去する。分母 1+cosθ が正であることも確認する。
解答
(1)
−180∘<θ<180∘ なので cos(θ/2)>0 であり、1+z=0 である。また
1+z=1+cosθ+isinθ=2cos2θ(cos2θ+isin2θ)
である。したがって
(1+z)2=4cos22θ(cosθ+isinθ)=2(1+cosθ)(cosθ+isinθ)
となる。よって w=(1+z)21=2(1+cosθ)cosθ−isinθ であるから、実部は x=2(1+cosθ)cosθ である。
(2)
上の式より ∣w∣=2(1+cosθ)∣cosθ−isinθ∣ である。ここで ∣cosθ−isinθ∣=1 であり、指定範囲では 1+cosθ>0 だから x2+y2=∣w∣=2(1+cosθ)1 である。
(3)
(1)で得た式から虚部は y=−2(1+cosθ)sinθ である。したがって
y2=4(1+cosθ)2sin2θ=4(1+cosθ)21−cos2θ=4(1+cosθ)1−cosθ
となる。一方、
41−y2=4(1+cosθ)1+cosθ−4(1+cosθ)1−cosθ=2(1+cosθ)cosθ
である。これは(1)の x に等しいから、x=41−y2 である。
別解。zz=1 を用いて w=∣1+z∣4(1+z)2 とおいてもよい。分母は ∣1+z∣2=2(1+cosθ) より 4(1+cosθ)2 であり、分子の実部は
Re(1+2z+z2)=1+2cosθ+cos2θ=2cosθ(1+cosθ)
である。したがって同じく x=2(1+cosθ)cosθ が得られる。