東北大学 2004年度
後期・文系数学 後期 第2問
- 試験区分
- 後期日程 第2次学力試験
- 対象
- 文系
- 分野
- 三角関数、図形と方程式
- 解法
- 軌跡、微分による最大最小、置換
- 難易度
- 5 / 10 計算量 4 / 10 目安 25〜30分
問題
次の式で表される放物線をC(θ)とする.
y=x2−cosθ2x+1+cos2θ2+sin2θ
C(θ)の頂点をP(θ)とし,C(θ)とy軸との交点をR(θ)とする.θが−90∘<θ<90∘の範囲を動くとき,次の問いに答えよ.
(1) 頂点P(θ)の軌跡の方程式を求めよ.
(2) P(θ)とR(θ)との距離の最小値を求めよ.
出典:東北大学 2004年度 後期日程 第2次学力試験 後期・文系 後期 第2問
方針
放物線の頂点を平方完成で求める。定数項の分母は 1+cos2θ=2cos2θ であり、指定範囲では cosθ>0 なので式変形してよい。頂点は (secθ,tanθ) となるため、軌跡は x2−y2=1 の右枝である。距離は R の座標を出して sec2θ の式に直し、最小値と等号成立を確認する。
解答
(1)
与えられた範囲では cosθ>0 であり、また 1+cos2θ=2cos2θ である。放物線を y=x2−cosθ2x+1+cos2θ2+sin2θ と見ると、頂点の x 座標は x=cosθ1 である。頂点の y 座標は、平方完成により
1+cos2θ2+sin2θ−cos2θ1=2cos2θ2+2sinθcosθ−cos2θ1=cosθsinθ=tanθ
である。したがって P(θ)=(secθ,tanθ) である。
ここで x=secθ, y=tanθ とおくと x2−y2=sec2θ−tan2θ=1 である。また −90∘<θ<90∘ では cosθ>0 だから x=secθ>0 である。逆に、x2−y2=1, x>0 を満たす点は x≧1 で、y に対して tanθ=y となる θ がこの範囲にただ1つ存在し、そのとき x=1+y2=secθ となる。よって軌跡は x2−y2=1,x>0 である。
(2)
R(θ) は y 軸との交点なので、x=0 を代入して
R(θ)=(0,1+cos2θ2+sin2θ)=(0,sec2θ+tanθ)
である。したがって P(θ)=(secθ,tanθ) との差を取ると、横方向の差は secθ、縦方向の差は sec2θ である。よって PR2=sec2θ+sec4θ である。 u=sec2θ とおくと、cosθ>0 より u≧1 であり、PR2=u+u2 である。u≧1 で u+u2 は増加するので、最小は u=1、すなわち θ=0 のときである。このとき PRmin2=2 であるから、求める最小値は 2 である。