東北大学 1999年度
後期・文系数学 後期 第2問
- 試験区分
- 後期日程 第2次学力試験
- 対象
- 文系
- 分野
- 三角関数、方程式・不等式
- 解法
- 置換、式変形、微分による最大最小
- 難易度
- 5 / 10 計算量 4 / 10 目安 14分
問題
2つの角α,β (0∘<α<90∘,0∘<β<90∘)が,tanα+2tanβ=3をみたすとする.
(1) T=cos2α1+cos2β4+cosαcosβ4cos(α−β)の値を求めよ.
(2) L=cosα1+cosβ2の最小値と,そのときのα,βの値を求めよ.
出典:東北大学 1999年度 後期日程 第2次学力試験 後期・文系 後期 第2問
方針
u=tanα、v=tanβ とおくと、条件は u+2v=3 になる。さらに 1/cos2α=1+u2、cos(α−β)/(cosαcosβ)=1+uv を使えば(1)は平方の形に整理できる。(2)は L=1+u2+21+v2 を条件 u+2v=3 のもとで最小化する。微分してもよいし、接線の傾きが一致する条件から u=v を導いてもよい。
解答
(1)
u=tanα,v=tanβ とおく。0∘<α,β<90∘ なので u>0,v>0 であり、条件は u+2v=3 である。
また cos2α1=1+u2,cos2β1=1+v2 であり、
cosαcosβcos(α−β)=cosαcosβcosαcosβ+sinαsinβ=1+uv
である。したがって
T=(1+u2)+4(1+v2)+4(1+uv)=9+u2+4uv+4v2=9+(u+2v)2=9+32=18.
よって T=18 である。
(2)
L=cosα1+cosβ2=1+u2+21+v2 であり、u+2v=3 である。u=3−2v とおくと、0<v<3/2 で L(v)=1+(3−2v)2+21+v2 である。微分すると L′(v)=−21+(3−2v)23−2v+21+v2v である。内部で最小をとる点では L′(v)=0 だから 1+(3−2v)23−2v=1+v2v である。両辺は正なので、両辺を2乗して整理すると (3−2v)2(1+v2)=v2{1+(3−2v)2} となり、(3−2v)2=v2 である。3−2v>0,v>0 より 3−2v=v であり、u=v=1 を得る。
このとき L=2+22=32 である。端に近づくと、v→0 では L→10+2、v→3/2 では L→1+13 であり、いずれも 32 より大きい。したがって最小値は 32 である。 u=v=1 だから tanα=tanβ=1 であり、角はともに第1象限なので α=β=45∘ である。
別解。 L は点 (u,v) が直線 u+2v=3 上を動くときの、2つの曲線的な距離の和である。最小点では、制約直線に沿って少し動かしたときの増減が釣り合うため、上の微分条件 1+u2u=1+v2v が出る。正の範囲ではこの関数は単調増加なので、直ちに u=v と分かる。