東北大学 1981年度
文系数学 前期 第3問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 文系
- 分野
- 関数、積分、図形と方程式
- 解法
- 絶対値の処理、グラフの概形、体積計算、場合分け
- 難易度
- 6 / 10 計算量 5 / 10 目安 15〜22分
問題
(1) y=2∣x∣−23+2∣x∣−43のグラフをかけ.
(2) (1)のグラフと放物線y=x2+1とで囲まれる領域をy軸のまわりに回転して得られる立体の体積を求めよ.
出典:東北大学 1981年度 前期日程 第2次学力試験 文系 前期 第3問
方針
絶対値は u=∣x∣ と置くと外しやすい。0≦u≦3/4 ではグラフは y=0、u≧3/4 では y=4u−3 となる。放物線との交点は x=±2 で、囲まれる領域は y 軸対称である。体積は右半分の縦帯を y 軸のまわりに回す薄い円筒として考え、0≦x≦3/4 と 3/4≦x≦2 に分けて積分する。
解答
(1)
u=∣x∣ とおくと、与えられた式は y=2u−23+2u−43 である。 0≦u≦3/4 のとき u−43=43−u なので y=2u−23+2(43−u)=0 である。u≧3/4 のときは u−43=u−43 だから y=2u−23+2(u−43)=4u−3 である。したがってグラフは
y=0(∣x∣≦43),y=4∣x∣−3(∣x∣≧43)
で表される、y 軸対称の折れ線である。
(2)
放物線 y=x2+1 との交点を調べる。右側 x≧3/4 では折れ線は y=4x−3 なので x2+1=4x−3 すなわち (x−2)2=0 である。よって右側の交点は x=2、左側は対称性により x=−2 である。
領域は y 軸対称であるから、右半分を y 軸のまわりに回転して考える。半径 x、高さが上下の差である薄い円筒を積分する。 0≦x≦3/4 では下側のグラフは y=0 なので高さは x2+1 である。3/4≦x≦2 では下側のグラフは y=4x−3 なので高さは x2+1−(4x−3)=x2−4x+4=(x−2)2 である。したがって体積 V は V=2π∫03/4x(x2+1)dx+2π∫3/42x(x−2)2dx である。
第1の積分は
∫03/4x(x2+1)dx=[4x4+2x2]03/4=1024369
である。第2の積分は ∫3/42x(x−2)2dx=∫3/42(x3−4x2+4x)dx であり、
=[4x4−34x3+2x2]3/42=30722125
である。よって
1024369+30722125=30721107+2125=96101
だから V=48101π である。
別解。水平断面で見ると、0≦y≦1 では外半径が (y+3)/4、内半径が0である。1≦y≦5 では外半径が (y+3)/4、内半径が y−1 である。したがって
V=π∫01(4y+3)2dy+π∫15{(4y+3)2−(y−1)}dy
となり、これも 101π/48 を与える。