問題
正の実数 , に対して,以下の条件(1),(2),(3)を満たす関数 が存在することを証明せよ。
(1) は における連続な実数値関数で,, を満たす。
(2) なるすべての , に対して である。
(3) のグラフと 軸, 軸とで囲まれる部分を, 軸のまわりに回転して得られる立体の体積 と 軸のまわりに回転して得られる立体の体積 とは等しい。
出典:東京工業大学 2007年度 AO入試 AO・理系 第3問
方針
と をそれぞれ , で割って無次元化し,単位正方形内の減少曲線 を作る。比 が1以下のときは ,1以上のときは を使い,回転体の体積比が連続的に必要な範囲を動くことを示す。
解答
まず とおく。
の場合
に対してとおく。この関数は連続で狭義単調減少であり, である。
とすると,
である。また逆関数を用いて 軸のまわりの体積を求めると,
である。したがって はと同値である。右辺は で1となり, で0に近づく連続関数である。よって を満たす任意の に対して,この等式を満たす が存在する。
の場合
に対してとおく。この関数も連続で狭義単調減少であり, である。
とすると,
であり,逆関数から
である。したがって はと同値である。右辺は で1となり, で限りなく大きくなる連続関数である。よって を満たす任意の に対して,この等式を満たす が存在する。
以上により,任意の正の実数 に対して,条件(1),(2),(3)を満たす関数 が存在する。