東京工業大学 2007年度
AO・理系数学 第1問
- 試験区分
- AO入試
- 対象
- 全類
- 分野
- 三角関数、積分、数列
- 解法
- 微積分の対称性、定積分評価、不等式評価、極限計算
- 難易度
- 6 / 10 計算量 5 / 10 目安 15分
問題
整数 m=1,2,… に対して,実数 x の関数 gm(x) をgm(x)=∫xx+2π(sinθ)2mdθと定める。gm(x) の最小値を am,最大値を bm とするとき,極限値 limm→∞bmam を求めよ。
出典:東京工業大学 2007年度 AO入試 AO・理系 第1問
方針
gm′(x) を上端と下端の差で計算し,cos2mx−sin2mx の符号から最大・最小となる区間を決める。最小値は [−4π,4π],最大値は [4π,43π] 上の積分で表せるので,上下から指数的な評価をして比の極限を求める。
解答
gm(x) は周期 π をもつ。微分すると
gm′(x)=sin2m(x+2π)−sin2mx=cos2mx−sin2mx
である。したがって gm(x) は x=−4π で最小,x=4π で最大をとる。よって
am=∫−4π4πsin2mθdθ=2∫04πsin2mθdθ
であり,
bm=∫4π43πsin2mθdθ=2∫4π2πsin2mθdθ
である。
0≦θ≦4π では sinθ≦21 であるからam≦2π(21)mである。一方,3π≦θ≦2π では sinθ≧23 であるから
bm≧2∫3π2π(23)2mdθ=3π(43)m
である。したがって0≦bmam≦23(32)mとなる。はさみうちにより
m→∞limbmam=0
である。