問題
自然数のうち,と互いに素であるものの個数をとする.
(1) 自然数および相異なる素数に対して,等式
が成り立つことを示せ.
(2) がの約数となる5以上100以下の自然数をすべて求めよ.
方針
(1) は のいずれでも割り切れない数を数えればよいので,包除原理で と因数分解する。(2) では一般の について,相異なる素因数の集合だけで が決まることを使う。 が の約数である条件はこの比が整数であること。 以下という制約から,素因数集合が または に限られることを示し,最後に指数を列挙する。
解答
(1)
とおく。 のうち, と互いに素であるものは, のいずれでも割り切れない数である。
包除原理を用いると,その個数は
である。これは に等しい。したがって
であり, が成り立つ。
(2)
の相異なる素因数を とする。(1)と同じ包除原理により である。したがって である。 が の約数であることは,この が整数であることと同値である。
まず, が の素因数でないとする。このとき各 は奇素数なので,分子 は奇数である。一方,分母 は偶数を因数にもつ。よって約分しても分母に の因数が残り, は整数にならない。したがって は必ず素因数に含まれる。
次に, は含むが は含まない場合を考える。素因数が だけならよい。もし 以上の奇素数を含むなら, のもとで とともに入れられる奇素数の集合について となる。実際,奇素数が1個なら であり,2個以上なら最も比を大きくする を入れても である。よってこの場合 は整数にならない。したがって, を含まないなら素因数集合は に限られる。
最後に, と を含む場合を考える。 以上の素因数をさらに2個含めると,最小でも となるので,追加できる素因数は高々1個である。追加素因数を とすると であり, だから整数にならない。したがって,この場合の素因数集合は に限られる。
以上より,条件を満たす は または の形に限られる。逆にこれらの形では となるので,確かに は の約数である。 を満たすものを列挙する。 型からは を得る。 型からは を得る。したがって求める自然数は である。