問題
以下の問いに答えよ.ただし,は自然対数,はその底とする.
(1) を実数とする.関数
は単調に減少することを示せ.
(2) を満たす正の実数,に対し,不等式
が成り立つことを示せ.
(3) 数列を次のように定める.
このとき極限
を求めよ.ただし,
を用いてもよい.
出典:大阪大学 2019年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第1問
方針
(1)は定義された関数を直接微分する。積分の下端が なので微分すると が出ること、さらに の微分を丁寧に計算することが要点である。(2)の下限は(1)で得た単調減少性を に適用して作り、上限は で となることから出す。(3)は指数オーダーの極限なので、上からは全区間での最大値、下からは の短い区間を使って評価し、対数を取ってはさみうちする。
解答
(1)
とおく。すると である。まず である。また
である。したがって
である。これは常に負であるから、 は単調に減少する。
(2)
(1)より は単調に減少する。 なので である。これを展開すると
である。よって
を得る。
一方、 かつ より である。したがって であり、積分して である。以上で両側の不等式が示された。
(3)
である。まず では だから である。
次に下から評価する。 では であるから である。したがって
である。
以上より
である。ここで だから、はさみうちにより である。