大阪大学 2017年度
文系数学 第2問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 文系
- 分野
- 数と式、関数
- 解法
- 文字消去、微分による最大最小、計算整理
- 難易度
- 5 / 10 計算量 5 / 10 目安 18分
問題
実数x,y,zが
x+y+z=1,x+2y+3z=5
を満たすとする.
(1) x3+y3+z3−3xyzの最小値を求めよ.
(2) z≧0のとき,xyzが最大となるzの値を求めよ.
出典:大阪大学 2017年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第2問
方針
2本の一次条件からx,yをzで表し,制約を1変数に落とす。(1)は二次式まで整理して平方完成し,最小値とその達成を確認する。(2)はxyzをzの三次関数として,z≧0上の増減を端点と無限遠まで含めて調べる。最後に(1)だけは恒等式による別解を添えて,展開計算の検算にもなる形にする。
解答
与えられた条件から,2つ目の式から1つ目の式を引くと y+2z=4 である。したがって y=4−2z であり,x+y+z=1より x=1−y−z=z−3 である。以後,zだけを変数として考える。
(1)
代入すると
x3+y3+z3−3xyz=(z−3)3+(4−2z)3+z3−3(z−3)(4−2z)z=9z2−33z+37
である。平方完成すると 9z2−33z+37=9(z−611)2+427 である。zは任意の実数を取りうるので,最小値は 427 であり,これはz=611のときに達成される。
(2)
xyz=(z−3)(4−2z)z=−2z3+10z2−12z とおき,これをF(z)とする。すると F′(z)=−6z2+20z−12=−2(3z2−10z+6) である。F′(z)=0を解くと z=35−7,z=35+7 である。 F′(z)は上に凸でない二次式なので,z≧0において 0<35−7<35+7 を境に,Fは減少,増加,減少の順に変化する。またF(0)=0,z→∞でF(z)→−∞であり,さらに 2<35+7<3 だからこの点では(z−3)(4−2z)z>0である。したがってz≧0でxyzが最大となるのは z=35+7 のときである。
別解。(1)については恒等式 x3+y3+z3−3xyz=(x+y+z)(x2+y2+z2−xy−yz−zx) を使ってもよい。ここではx+y+z=1であるから x3+y3+z3−3xyz=2(x−y)2+(y−z)2+(z−x)2 である。x=z−3, y=4−2zを代入すると 2(3z−7)2+(4−3z)2+32=9z2−33z+37 となり,平方完成して同じ最小値427を得る。