問題
次の問いに答えよ.
(1) を正の実数とし,を1以上の実数とする.についての2次方程式
は,不等式
をみたすような実数解をもつことを示せ.
(2) を3以上の整数とする.がで割り切れるような2以上のすべての整数をを用いて表せ.
出典:大阪大学 2016年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第1問
方針
(1)は2次式を区間の両端,で評価する。,となるため,中間値の定理によりに実根がある。(2)は割り切れる条件をと置き,が(1)の2次方程式の整数根であることに帰着する。もう一つの根も整数で,(1)の区間条件からに限られるので,解と係数の関係でを決め,最後に実際に条件を満たすことを確認する。
解答
(1)
とおく。,である。まず である。また
である。 は連続関数であるから,かつより,方程式は を満たす実数解をもつ。なお,の場合はを取ればよく,の場合はと1の間に根がある。
(2)
がで割り切れるとし,その商をとおく。,より,なので,は1以上の整数である。割り切れる条件は すなわち と書ける。したがっては,(1)の2次方程式 の整数解である。
(1)より,この2次方程式は を満たす実数解をもつ。もう一つの解が整数で,係数も整数なので,解と係数の関係から となり,も整数である。なのでであり,整数は に限られる。 のとき,解と係数の関係より だからである。また根の和から なので を得る。 のとき,解と係数の関係より である。第2式からであり,これを第1式に代入すると である。よって となり, を得る。
最後に確認する。のとき であり,割り切れる。のとき であり,これも割り切れる。どちらもならである。
したがって求める整数は である。