大阪大学 2014年度
文系数学 第2問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 文系
- 分野
- 三角関数、論証・証明
- 解法
- 式変形、三角比の利用、反例構成
- 難易度
- 4 / 10 計算量 3 / 10 目安 10分
問題
次の問いに答えよ.
(1) cosx+cosy=0を満たすすべての実数x,yに対して等式
tan2x+y=cosx+cosysinx+siny
が成り立つことを証明せよ.
(2) cosx+cosy+cosz=0を満たすすべての実数x,y,zに対して等式
tan3x+y+z=cosx+cosy+coszsinx+siny+sinz
は成り立つか.成り立つときは証明し,成り立たないときは反例を挙げよ.
出典:大阪大学 2014年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第2問
方針
(1) は和積公式で sinx+siny と cosx+cosy をそれぞれ (x+y)/2、(x−y)/2 の式に直す。分母が0でないという仮定から、共通因子だけでなく cos((x+y)/2) も0でないことが分かるので、正接として割り算できる。(2) は3つの角について同じ形の恒等式は一般には成立しないため、分母が0でない簡単な値を代入して反例を示す。
解答
(1)
和積公式より sinx+siny=2sin2x+ycos2x−y であり、また cosx+cosy=2cos2x+ycos2x−y である。仮定より cosx+cosy=0 だから 2cos2x+ycos2x−y=0 である。したがって cos2x+y=0,cos2x−y=0 である。
よって分母を0でない量として割ることができ、
cosx+cosysinx+siny=2cos2x+ycos2x−y2sin2x+ycos2x−y=cos2x+ysin2x+y=tan2x+y
となる。したがって示すべき等式は成り立つ。
(2)
一般には成り立たない。反例として x=0,y=0,z=π を取る。このとき cosx+cosy+cosz=1+1−1=1=0 であり、問題の分母は0でない。
一方、左辺は tan3x+y+z=tan3π=3 である。右辺は
cosx+cosy+coszsinx+siny+sinz=10+0+0=0
である。したがって左辺と右辺は一致しない。よって、(2) の等式はすべての実数 x,y,z に対して成り立つわけではない。