大阪大学 2012年度
理系数学 第1問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系
- 分野
- 図形と方程式、三角関数
- 解法
- 三角比の利用、範囲評価、極限計算
- 難易度
- 5 / 10 計算量 4 / 10 目安 18分
問題
a>0とする.C1を曲線x2+a2y2=1,C2を直線y=2ax−3aとする.このとき,以下の問いに答えよ.
(1) 点PがC1上を動き,点QがC2上を動くとき,線分PQの長さの最小値をf(a)とする.f(a)をaを用いて表せ.
(2) 極限値a→∞limf(a)を求めよ.
出典:大阪大学 2012年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第1問
方針
楕円上の点を (cosθ,asinθ) と表し、その点から直線 C2 までの距離を最小化する。距離の分子は a(sinθ−2cosθ+3) となり、sinθ−2cosθ の範囲を調べればよい。絶対値を外す前に 3−5>0 を確認する。別解として、単位円上の点に対する一次式の最小値を直接評価しても同じ最短距離が得られる。
解答
(1)
C1 は x2+a2y2=1 であり、a>0 だから、C1 上の点 P は P=(cosθ, asinθ) と表せる。
直線 C2 は y=2ax−3a すなわち y−2ax+3a=0 である。点 P からこの直線までの距離は
1+4a2∣asinθ−2acosθ+3a∣=1+4a2a∣sinθ−2cosθ+3∣
である。
ここで sinθ−2cosθ の最小値は −12+(−2)2=−5 であり、最大値は 5 である。さらに 3−5>0 だから、sinθ−2cosθ+3 は常に正である。よって距離を最小にするには、sinθ−2cosθ を最小にすればよく、その最小値は 3−5 である。
したがって f(a)=1+4a2a(3−5) である。
(2)
(1)で得た式を用いると
f(a)=1+4a2a(3−5)=4+a213−5
である。a→∞ のとき 1/a2→0 だから lima→∞f(a)=23−5 である。
別解。楕円上の点を (x,y)=(u,av),u2+v2=1 と表す。直線 C2 までの距離の分子は y−2ax+3a=a(v−2u+3) である。u2+v2=1 のもとで、一次式 v−2u の最小値は −12+(−2)2=−5 である。これは、例えば (u,v)=(2/5,−1/5) のときに達成される。
したがって y−2ax+3a≧a(3−5)>0 であり、最短距離は 1+4a2a(3−5) である。この後の極限計算は上と同じで lima→∞f(a)=23−5 となる。