大阪大学 2011年度
後期・理系数学 後期 第4問
- 試験区分
- 後期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系
- 分野
- 図形と方程式、三角関数、積分
- 解法
- 座標設定、円の性質、解と係数の関係、定積分評価、置換積分
- 難易度
- 7 / 10 計算量 6 / 10 目安 22分
問題
座標平面上に原点Oを中心とする半径1の円Cがある。点A(−2,0)を通る直線がy>0の範囲にある点Pにおいて円Cと接するとする。自然数n≧2に対して点Aを通る(n−1)本の直線で∠OAPをn等分する。これらの直線を直線AOとなす角が小さいものから順にl1,…,ln−1とし、直線lkと円Cの2つの交点のうち点Aに近い方をQk、他方をRkとする。
(1) ARk2−AQk2をnとkを用いて表せ。
(2) n→∞limn1k=1∑n−1(ARk2−AQk2)を求めよ。
出典:大阪大学 2011年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第4問
方針
直角三角形 AOP から ∠OAP=π/6 を求め、lk の方向角を θk=kπ/(6n) とする。点 A から lk 上を距離 r だけ進んだ点を座標表示し、円との交点条件を r の二次方程式にする。2根が AQk,ARk なので、和と差から平方差を求める。(2)は θk に関する区分求積和へ直し、u=2sinθ で積分する。
解答
(1)
AP は円の接線なので OP⊥AP である。AO=2、OP=1 より、直角三角形 AOP で
sin∠OAP=21
であるから ∠OAP=π/6 である。したがって lk が AO となす角を θk とすると
θk=6nkπ.
点 A から lk に沿って距離 r だけ進んだ点の座標は
(−2+rcosθk,rsinθk)
である。これが円 x2+y2=1 上にある条件は
r2−4rcosθk+3=0
である。その2根は AQk,ARk であり
AQk+ARk=4cosθk,ARk−AQk=24cos2θk−3.
よって
ARk2−AQk2=(ARk−AQk)(ARk+AQk)=8cosθk4cos2θk−3=8cos6nkπ1−4sin26nkπ.
(2)
h(θ)=8cosθ1−4sin2θ とおく。(1)より求める極限は
n→∞limn1k=1∑n−1h(6nkπ)=π6∫0π/6h(θ)dθ.
ここで u=2sinθ とおくと du=2cosθdθ であり、積分区間は 0≦u≦1 となる。したがって
∫0π/6h(θ)dθ=4∫011−u2du=4⋅4π=π.
最後の積分は半径1の円の第1象限部分の面積である。よって求める極限は
π6⋅π=6
である。