大阪大学 2006年度
文系数学 第1問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 文系
- 分野
- 関数、方程式・不等式
- 解法
- 範囲評価、微分による最大最小、場合分け
- 難易度
- 5 / 10 計算量 4 / 10 目安 —
問題
aを実数とし,関数f(x)=x3−3ax+aを考える.0≦x≦1においてf(x)≧0となるようなaの範囲を求めよ.
出典:大阪大学 2006年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第1問
方針
不等式を x ではなくパラメータ a の条件として読む。f(x)=x3+a(1−3x) なので,x=1/3 を境に a の不等号の向きが変わる。0≦x<1/3 からは a の下限,1/3<x≦1 からは a の上限を得る。境界 x=1/3 では f(1/3)>0 なので条件を追加せず,最後に2つの条件を合わせる。
解答
f(x)=x3−3ax+a=x3+a(1−3x) である。まず x=1/3 では f(31)=271>0 であり,a によらず条件を満たす。 0≦x<1/3 では 1−3x>0 であるから,f(x)≧0 は a≧−1−3xx3 と同値である。右辺を g(x)=−1−3xx3 とおくと,0<x<1/3 で
g′(x)=(1−3x)2−3x2(1−3x)−3x3=(1−3x)2−3x2+6x3=(1−3x)23x2(2x−1)<0
である。したがって g(x) は [0,1/3) で最大値 g(0)=0 をとる。よってこの範囲から必要十分な条件は a≧0 である。
次に 1/3<x≦1 では 1−3x<0 であるから,f(x)≧0 は a≦3x−1x3 と同値である。右辺を h(x)=3x−1x3 とおくと,h′(x)=(3x−1)23x2(3x−1)−3x3=(3x−1)23x2(2x−1) である。したがって h(x) は 1/3<x<1/2 で減少し,1/2<x≦1 で増加する。最小値は x=1/2 のときで,h(21)=1/21/8=41 である。よってこの範囲から必要十分な条件は a≦41 である。
以上より,0≦x≦1 のすべてで f(x)≧0 となるための a の範囲は 0≦a≦41 である。