大阪大学 2005年度
文系数学 第3問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 文系
- 分野
- 数列
- 解法
- 漸化式の変形、階差数列、部分分数分解
- 難易度
- 4 / 10 計算量 4 / 10 目安 12分
問題
数列{an}を
a1=31,an+11−an1=1(n=1,2,3,⋯⋯)
で定め,数列{bn}を
b1=a1a2,bn+1−bn=an+1an+2(n=1,2,3,⋯⋯)
で定める.
(1) 一般項anをnを用いて表せ.
(2) 一般項bnをnを用いて表せ.
出典:大阪大学 2005年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第3問
方針
(1) は逆数 cn=1/an を導入すると、与えられた差の条件がそのまま公差 1 の等差数列になる。(2) はまず bn を初項と階差の和として表し、(1) で求めた an を代入する。積 ak+1ak+2 は部分分数分解で差に直せるため、中間項が消える。最後に n=1 でも同じ式になることを確認する。
解答
(1)
cn=an1 とおく。条件より an+11−an1=1 であるから、cn+1−cn=1 である。また c1=a11=3 である。したがって {cn} は初項 3、公差 1 の等差数列であり、cn=3+(n−1)=n+2 となる。よって an=n+21 である。
(2)
与えられた階差の式から、n≧2 のとき
bn=b1+k=1∑n−1(bk+1−bk)=b1+k=1∑n−1ak+1ak+2
である。ここで (1) より ak+1ak+2=(k+3)(k+4)1=k+31−k+41 である。また b1=a1a2=31⋅41=121 である。したがって
bn=121+k=1∑n−1(k+31−k+41)=121+(41−51)+(51−61)+⋯+(n+21−n+31)=121+41−n+31.
ここで 121+41=31 だから、bn=31−n+31=3(n+3)n である。n=1 のときも 3(1+3)1=121=b1 なので、すべての正の整数 n で成り立つ。
別解。bn の式を予想してから帰納法で確認してもよい。候補を bn=3(n+3)n とする。n=1 では b1=1/12 で正しい。またこの式から
bn+1−bn=3(n+4)n+1−3(n+3)n=3(n+3)(n+4)(n+1)(n+3)−n(n+4)=3(n+3)(n+4)3=(n+3)(n+4)1
となる。一方、(1) より an+1an+2=(n+3)(n+4)1 であるから、階差の条件も満たす。よって同じ一般項が得られる。