問題
平面上に原点を中心とする半径1の円を考える.の直径を1つとり,その両端を,とする.円の周上の任意の点に対し,線分をの比に内分する点をとする.いまを正の定数として,とおく.ただし,のときはとする.また,,とおく.
(1) を,を用いて表せ.
(2) 点が円の周上を動くとき,となるような点がえがく図形をとする.は円であることを示し,中心の位置ベクトルと半径を求めよ.
(3) 円の内部に点が含まれるようなの値の範囲を求めよ.
出典:大阪大学 2002年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第3問
方針
直径の両端なので 、また は を に内分するので、内分公式から と表す。すると は の一次式になる。 であるため、 の軌跡は中心が固定ベクトル、半径が の係数の絶対値である円になる。最後は点 とこの中心の距離を半径と比較する。
解答
(1)
は円 の直径の両端であり、 だから である。
また、 は線分 を に内分する点である。すなわち であるから、内分公式より
である。したがって
である。
(2)
であるから、(1) より
である。整理すると
となる。
点 は円 の周上を動くので である。また だから である。したがって の位置ベクトル は、固定点 を中心として、半径 の円を描く。よって は円であり、
である。
(3)
点 の位置ベクトルは である。 なので、 と の中心との距離は
である。
点 が円 の内部に含まれるための必要十分条件は、この距離が半径より小さいことである。すなわち である。
この絶対値不等式は と同値である。右側の不等式から すなわち を得る。左側の不等式から すなわち より を得る。
よって求める範囲は である。